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July 18, 2004

大倉集古館

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東京都港区虎ノ門、厳重警備が敷かれるアメリカ公使公邸前に奇妙な建物があります。中国風の屋根に六角形の格子窓、そしてそれを取り囲む青銅製の仏像に木彫りの一対の金剛力士像。
この小さな美術館「大倉集古館」を建てた人物こそ、明治時代に一代で大財閥を築き上げ、大倉高等商業学校(現東京経済大学)やホテルオークラ、大成建設などの企業の前進を作った男、大倉喜八郎(1837-1928)だ。

この男の豪快な人生は他所に譲るとして、この美術館には関東大震災で多数の美術展が焼失したとされるものの、未だに多くの逸品が残されています。何と言っても、国宝「木造普賢菩薩騎象像」は、平安時代の穏やかな作風が色濃く出ており、ファンがいるほどの人気ぶり。今回は、補修のためにパーツごとに分解された状態で展示されていて、普段は見る事のできない細部に至るまで観察する事ができるようになっていました。さらに、古美術品の補修作業の過程も紹介されていて、なかなか工夫されたディスプレイになっています。

企画展「仏教美術ってムズカシイ?」7月28日(水)まで

投稿者 blog@tsukuba : July 18, 2004 09:09 PM

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