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July 31, 2004

Watson & Crick

watson_crick.jpg

やっぱりこの二人、混同される事が多いらしい。ワトソン著『二重らせん』の訳者・中村桂子さんによる後書きに面白いエピソードが紹介されていたので、ちょっと長くなるけど引用。

クリックといえば、彼が最近次のような面白いエピソードを書いているのを見た。DNAのことをいう時に人はいつでも、ワトソンとクリックの名前を同時に思い出すのでよく二人を混同する。クリックは、「あなたがお書きになった本をたいへん面白く読ませていただきました」としばしばいわれるが、これはもちろん、『二重らせん』のことだ。面倒なので、いちいち訂正しないことにしているそうだ。
なかでも一番の傑作は、1955年にワトソンが再び仕事でケンブリッジを訪れた時のことだ。ある日、キャベンディッシュで、ブラック卿のあとに就任したモット教授に会ったので、クリックが、「あなたのところで仕事をしているワトソンを御紹介しましょう」というと、教授はびっくりして、「えっ、ワトソン?私は君がワトソン-クリックという名前だとばかり思っていたよ」

J.D.ワトソン『二重らせん』講談社文庫

J.D.ワトソン『DNA』

F.クリック『DNAに魂はあるか―驚異の仮説』

投稿者 blog@tsukuba : July 31, 2004 01:27 PM

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