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November 20, 2004

京都・奈良旅行2日目〜吉野山

二日目は吉野山へ。
今回の旅では、吉野・金峯山寺(きんぷせんじ)で特別開帳中の日本最大秘仏・金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)を是非とも見ておきたかったのだ。

さて、近鉄吉野駅で降りると、吉野山へ登るためのロープウェーが出ている。(このロープウェーは昭和4年建造という、とても素晴らしいもの・・・日本最古の索道だそーです)
山上の駅で降りて徒歩10分くらい歩くと、金峯山寺の巨大な仁王門の前に至ります。

本堂は南向きに建っているのに、この仁王門は本堂の北側に置かれており、他に例を見ない配置になっています。これは、この門が吉野ー大峰ー熊野に至る聖地への入り口ということを意味しているようです。

続いて、蔵王権現を祀っている蔵王堂へ。

この中に、全長7.3メートルもある巨大な金剛蔵王権現が祀られています。普段は秘仏となっていて非公開なのですが、ユネスコの世界遺産への登録を記念し、1年間、特別公開されています。これが圧倒される大きさ!!

蔵王権現とは、奈良時代に役行者が吉野山において感得した仏であり、インドや中国にもない日本独自の仏。青黒い体をし、忿怒の相をした明王風のお姿をしている。ここ金峯山寺蔵王堂には三体の蔵王権現が本尊として祀られているが、それぞれ釈迦如来・千手観音菩薩・弥勒菩薩がヘンシンしたものであり、三尊により過去・現在・未来の三世にわたって守護するとか。
忿怒の相をしているけど、ちょっと頭が大きい(4頭身くらい)ため、怖いというよりユーモラスな印象を受けました。

蔵王堂の前では、ちょうど大峰山護持院・東南院による「修験道大結集・平和の祈りの大護摩供」とゆーイベントをやってました。

まずは山伏一同、蔵王堂にて納経。

ホラ貝を吹き鳴らしながら、本堂の前に設けられた護摩壇へ向かう山伏ご一行。

この後、護摩壇の結界へと向かうのだが、この時の問答が面白い!
旅の山伏が金峯山寺へ入山するという設定になっていて、本物の山伏かどうかを判定するために、イロイロと質問を投げられて、それに答えなければならないらしい。
「修験道とは、いかなるものか?」「山伏とは、どのような意味か?」などなど。

五大明王(不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王)を守護として召喚した後、四方へ向けて破魔矢が放たれる。(時々、台詞につっかえたりしていたのは、ご愛嬌)

いよいよ護摩へ点火。人々の願いの書き込まれた護摩木が続々と火にくべられ、大護摩供はクライマックスを迎えます。

金峯山寺を後にし、脳天大神や吉水神社などへも参詣してきました。
脳天大神は、金峯山寺の仁王門の脇から、ずっと谷底へ降りた所にあるのですが、まさに信仰の場所という濃密でマジカルな空気が漂っていいました。(ただし、階段がとってもキツい・・・)

投稿者 blog@tsukuba : November 20, 2004 09:15 AM

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