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December 20, 2004
NHK不祥事特番
昨夜の2時間半のNHK特番を視聴。
海老沢会長は、まるで他人事みたいな様子。
対策と言っても精神論的な話に終始し、今後、どのように組織の構造を改革して行くのかという具体的なビジョンが全く示されなかった。これでは、ガス抜き番組と言われても仕方が無い。
民間企業の間でも、ここ数年、「コンプライアンス(法令遵守)体制」の確立が急務になっている。というのも、雪印や三菱自動車の例が示すように、今日、不祥事が発生した場合に生じる経営へのダメージは致命的であり、業務を続ける事さえ困難になるケースが多いからだ。
コンプライアンス確立の手段としては、社員の行動指針の策定と徹底、責任の明確化、不正を監視する仕組みや社内通報制度の整備などがあげられる。要するに、社員の意識改革だけではくて、不正そのものを生み出しにくい組織を作り、たとえ不正が行われたとしても、早急に経営陣が危機管理できるようなシステムを作っていかなくてはならないのだ。
しかるに、海老沢会長の話では、再発防止のためのシステムを確立しなければならないと言う認識がすっぽり抜け落ちているように思えてならない。
NHKの役割に関しては、僕は今後も必要だと感じている。(民放では、NHKのような室の高いドキュメント番組は望めそうにない)しかし、NHK受信料の不払い運動を止めるには、すでに手遅れになってしまったのかもしれない。
投稿者 blog@tsukuba : December 20, 2004 06:47 PM
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