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February 27, 2005

脳内物質が心をつくる―感情・性格・知能を左右する遺伝子

脳内物質が心をつくる―感情・性格・知能を左右する遺伝子
石浦 章一
羊土社 2001-04


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“びっくり病”という名前に興味を持って、本書を購入して読んでみました。
本書は、石浦章一先生が東京大学の1年生を対象とした教養課程での授業が下敷きになっているとの事で、とても平易に書かれており、大学生ならば読みこなせるレベルの内容です。感情・性格・知能などに影響を与える遺伝子について、様々な例を挙げて紹介されています。(ドーパミンなどのモノアミン、ニコチンやドラッグなどの習慣性、強迫神経症とGABA受容体、記憶とNMDA受容体、アルツハイマー、遺伝子変異と精神遅滞、トリプレットリピート病などなど)
ヒトゲノム解読が終わった今、遺伝子と脳は、これからの研究分野としては、とてもエキサイティングになるに違いない。

投稿者 blog@tsukuba : 12:22 PM | コメント (0) | トラックバック

エレキット「TU-879R」製作記録

米田 聡 著『iPodで楽しむ組み立て真空管アンプ』とゆー本に触発されて、いきなり始まった真空管アンプ作製プロジェクト。たまたまエレキットさんの通販ページを見ていたら、改造する事無しに出力管をKT88、KT66、EC34(6CA7)に交換する事が出来るという「TU-879R」が販売中になっていたので、速攻で注文してみました。

注文から4日後、はるばる福岡からキットが届く。週末を待って、早速、製作に取りかかりました。

必要な工具

・半田ごて(15〜30W)・・・ワット数が切り替えられ、先端が平たい方が使いやすいかも。
・ヤニ入り糸はんだ・・・銀入りが良いと言われているが、今回は普通のはんだを使用
・半田ごて台
・ニッパ
・ラジオペンチ
・プラス・ドライバ
・六角レンチ(対辺1.5mm、2.5mm)
・カッターナイフ・・・コードの被覆をはがすのに使う
・油性マーカー・・・コードのマーキングに使用
・テスター・・・あると便利


箱を開けてみる。一番上にあるのが、とっても詳しい組立説明書。それを見ながら、まずは部品の確認を行う。(電子工作を行う際は、部品の種類を頭に叩き入れておく意味でも、最初に確認作業を行っておいた方が良い)
抵抗やコンデンサは、規格ごとに別の袋に入っている。この分類方法は、その後の作業でとても便利だった。(いちいち、抵抗のカラーコード表とにらめっこしないで済む)従って、部品の確認を行う際は、袋から出さずに行った方が良いだろう。

はんだ付けを始める前に、メイン基板と一体になっている小基板を切り離す。ちょっと怖い作業だが、カットラインを机の端に合わせて折り曲げるようにすると、すんなりと切り離せた。

忘れないうちに、シャーシと接触してグランドとなる部分(SG2カ所)をはんだメッキしておく。(コレを忘れると、ノイズの原因になる)

ダイオードや抵抗など、背の低い部品から取り付けて行く。水色のものは、酸化金属皮膜抵抗と言って比較的ワット数の高い規格の抵抗だ。こんな大きな抵抗は、普通の電子工作ではお目にかかれない。酸化金属皮膜抵抗は放熱のため、基板から2〜3mm浮かせて取り付ける。

ジャンパー線の取り付け。
スズメッキ線を6〜7cmに7本切り出してビニルチューブに通し、ラジオペンチを使ってコの字に曲げる。ジャンパー線は、すべて同じ長さ。(この辺りの基板設計は、さすがキット屋さん!!)

抵抗、ダイオード、ジャンパー線の取り付けが終わったところ。まだまだ、道のりは長い。

ヒューズホルダの取り付け。
最初に、ヒューズホルダを取り付ける部分の楕円形の銅箔にはんだを盛っておく。

ヒューズの両端にヒューズホルダをはめて、はんだ面から基板に取り付ける。裏側から出た爪をラジオペンチで曲げて仮止めをし、ヒューズを取り外す。ホルダを基板にしっかりとはんだ付けをしておく。ヒューズは2種類あるので、はんだ付けが終わったら、間違えないようにヒューズを取り付けておく。

ベースピンの取り付け。
12本ははんだ面から、3本は白色印刷面から取り付ける。差し込んだ後、はんだ面からはんだ付けしておく。

電解コンデンサの取り付け。
小型のものは普通に立てて取り付けるが、22μF/400V、2200μF/16Vは、写真のように半分基板に埋もれたような形で取り付けを行う。

さらに大きな100μF/400Vの電解コンデンサは、はんだ面側に寝かせるようにして両面テープで固定し、はんだ付けを行う。(なお、電解コンデンサには極性があり、それを間違えるととっても危険なので、よく確認しておこう)

FETの取り付け。
FETの足をラジオペンチで折り曲げ、スペーサーとネジで基板に固定する。EFTの足と基板のベースピンをはんだ付けしたら、FET側のネジを忘れず取り除いておく。
(注:写真は、EFTの極性が逆であることが判明。後日、新品の部品と交換しました)

真空管ソケット。
小さな9ピンが1つ、大きな8ピンが2つ。8ピンは、取り付ける向きに注意が必要。

メイン基板完成の図。

メイン基板をシールドパネルへ固定。これから、シャーシの組み立てを行うのだが、実は、こっからが一番面倒に思えた。(何せ、トランスが重い!!!)

出力トランスのコードの配線。
コード先端をラジオペンチでJ形に曲げ、基板のベースピンにひっかけてはんだ付けを行う。すぐに動いてしまうので、自閉式のピンセットで固定させてからはんだ付けを行うと楽だ。

リアパネルのターミナルの配線。
かなり込み合っているので、半田ごてが他のコードに触ってしまわないように注意しながらはんだ付けをして行く。

トランスカバー、ボトムパネル、ボリューム、真空管を取り付けて完成!


<感想>
トータルの製作時間は、途中休みを入れて約10時間。ほぼ丸一日かかりました。
基本的に、部品類はすべてプリント基板上に取り付けるようになっているので、電子工作の経験がある者ならば、わりと簡単に製作できると思います。とりわけ組み立て説明書は、ポイントを押さえて丁寧に書かれているように感じました。もちろん、真空管アンプ内は300Vを超える高電圧部があるので、十分、注意して製作に取り組む必要がありますが。

使用している真空管は、6L6GC×2、12AX7(ECC83)×1の計3本。6L6LGは赤熱したヒータが見えるが、12AX7はヒータが見えにくいため、オレンジの発光ダイオードでライトアップしています(笑)


<点火式>

スピーカーにONKYO「D-057M」、音源にiPod Photoを接続してみました。(貧弱な音響環境で恥ずかしい限り・・)普段は、サブウーハーのあるharman/kardonの2.1チャンネルアップ内蔵スピーカー「SoundSticks II」をPowerBookに接続して音楽を聴いていますので、やはり重低音の出力が物足りないような気がしますが、逆に中高音領域がとてもクリアーに聞こえるような気がします。ポップス向けの音かな?

これから、出力管を色々と取り替えて試して聞き比べてみたいと思います。


<参考文献>

iPodで楽しむ組み立て真空管アンプ
米田 聡

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はじめての真空管アンプ―クラフトオーディオ入門
黒川 達夫

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投稿者 blog@tsukuba : 07:54 AM | コメント (3) | トラックバック

February 17, 2005

電子回路入門講座―アナログ・ディジタルからセンサ・制御回路まで

電子回路入門講座―アナログ・ディジタルからセンサ・制御回路まで
見城 尚志 高橋 久
電波新聞社 2003-09


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一応、基礎的な電子回路の知識を仕入れるために購入。
「オームの法則」や「キルリホッフの法則」から始まり、アナログ回路やデジタル回路、オペアンプ回路、センサ回路などの電子回路が一通り解説してある本。やや、説明不足な部分があるが、このテキストで大まかなイメージを掴んだ後に、各論についての詳しい解説書に当たってみようかと思っている。

投稿者 blog@tsukuba : 11:23 PM | コメント (0) | トラックバック

February 15, 2005

Thunderbirdへ乗り換え

product-thunderbird-screen.png

Win、Macともに、迷惑メールのフィルタリング機能が充実した“Thunderbird 1.0”に乗り換えてみる。Macにデフォルトで入っているメーラー(Mail.app)から、自動で環境移行できないのが残念な点。

投稿者 blog@tsukuba : 08:31 AM | コメント (0) | トラックバック

February 13, 2005

iPodで楽しむ組み立て真空管アンプ

iPodで楽しむ組み立て真空管アンプ
米田 聡
ソフトバンクパブリッシング 2004-12


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アナログとデジタルという組み合わせが、ちょっと新鮮でオシャレ。

投稿者 blog@tsukuba : 05:29 PM | コメント (0) | トラックバック

February 11, 2005

PIC試作回路

PICを用いた電子工作のテスト用回路を作ってみる。

材料
・PIC16F628A・・・1個
・3端子レギュレータ(78L05)・・・1個
・0.1μF セラミックコンデンサ・・・1個
・33μF/16V 電解コンデンサ・・・1個
・510Ω 抵抗・・・8個
・LED・・・8個
・ICソケット・・・1個
・ユニバーサル基板・・・1個
・9V 電池(006P)・・・1個
・電池スナップ・・・1個

回路図は下図の通り。ICの取り付けは、直接基板にハンダ付けせずに、ICソケットを使った。(PIC内のプログラムを書き換える必要があるため)

ledflash1.gif

プログラムは、参考文献のサポートページよりダウンロード(ファイル名:ledf1.asm)し、開発ツール「MPLAB IDE」でアセンブリして、PICライターでPIC16F628Aに書き込む。

PICライターには、『AKI-PICプログラマー Ver.3.5キット』『PICプログラマーVer.4 バージョンアップキット』を使用。(PIC16F628Aを使うには、あらかじめ最新のファームウェアにバージョンアップしておく必要有り)

PICに書き込むプログラムをアレコレといじくる事で、電子回路自体を組み替える事無く、LEDの点灯パターンを変更する事ができる。これが、通常の電子工作には無い楽しさだ。

参考書籍

やさしいPICマイコンプログラミング&電子工作
高橋 隆雄

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投稿者 blog@tsukuba : 05:20 PM | コメント (0) | トラックバック

February 10, 2005

公共遺伝子発現データベース

メモメモ。


■ CIBEX(Center for Information Biology gene EXpression database)
■ ArrayExpress at the EBI
■ GEO(Gene Expression Omnibus)
■ MIME(Minimum information about a microarray experiment)

投稿者 blog@tsukuba : 07:08 PM | コメント (0) | トラックバック

PNE増刊「ゲノムネットワーク」

extra05.gifゲノムネットワーク
林崎良英 監修 鈴木治和・河合 純 編
蛋白質 酵素 核酸 2004年12月号増刊
416ページ/定価6,300円(税込)

会社の本棚で発見。実験の合間に読んでみる予定。

投稿者 blog@tsukuba : 07:00 PM | コメント (0) | トラックバック

February 08, 2005

アナーキズム―名著でたどる日本思想入門

アナーキズム―名著でたどる日本思想入門
浅羽 通明
筑摩書房 2004-05


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この本は、アナーキズム思想の入門書ではなく、アナーキズムと関連したテキストやアニメなどを、縦横無尽に紹介する本。大杉栄からキャプテンハーロックまでと、取り上げられる話題は、実に幅広い。

ところで、保守主義者には一貫して「全体主義」(ファシズム)への嫌悪感がある。本来、自由で平等な社会を理想とする共産主義国家が、国家が権力を握るやいなや、個人の自由が抑圧されてしまうことは、歴史が証明している。アナーキズムも同様な理由から、マルクス主義、ファシズム、福祉国家に対しては非常に懐疑的である。両者を隔てるのは、必要悪としての国家権力を最小限に認めるか、あるいは全ての権力を完全否定するのかという一点にある。アナーキズムと保守主義、一見相反するようであるが、実は「紙一重」であるという指摘は、実に興味深い。

後半は、アナーキズムと個人主義について。読んでいて思ったのだが、権威というものが消失し、全ての価値を相対化してしまうネット空間というのは、十分にアナーキーな世界じゃないかと。

投稿者 blog@tsukuba : 06:55 PM | コメント (0) | トラックバック

February 03, 2005

科学者になる方法―第一線の研究者が語る

科学者になる方法―第一線の研究者が語る
科学技術振興機構プレスルーム
東京書籍 2005-01


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様々な分野で活躍されている研究者30名へのインタビュー集。
どっちかとゆーと、これから進路を決める中高生向きの本であり、今さら進路を決めるわけでもないので、書店でパラパラと立ち読み。
アカデミックな科学者だけではなく、企業研究者のインタビューも含まれていて興味深い。「あの人の子供時代は、こんなんだったんだ」という発見もあり。

投稿者 blog@tsukuba : 08:27 PM | コメント (0) | トラックバック

February 01, 2005

第1回オープンバイオ研究会

第1回オープンバイオ研究会

■日時:2005年3月11日(金) 14:00より3月12日(土)14:30まで
■場所:北陸先端科学技術大学院大学
■詳細:http://open-bio.jp/?meeting1

アレ翻訳も、何とか間に合わせんとなぁ・・・。

投稿者 blog@tsukuba : 08:28 PM | コメント (0) | トラックバック