2005-10-12
_ [news] ダウトを探せ!
首相靖国参拝「違憲」確定へ=原告側上告せず−高裁判決で初・大阪訴訟
小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐり台湾先住民らが損害賠償を求めた訴訟で、請求を棄却しながら参拝を違憲と判断した大阪高裁判決について、原告側は11日、上告しない方針を決めた。上告期限は14日だが、首相、国、靖国神社側も上告しない方針で、同判決が確定する見通し。
小泉首相の靖国参拝を違憲とした司法判断が確定すれば、昨年4月の福岡地裁判決に続き2例目で、高裁レベルでは初。 (時事通信)
この時事通信の報道は、意図的とも思える事実誤認が含まれている。
「参拝を違憲と判断した大阪高裁判決」・・・こう書くと、あたかも高裁が「靖国参拝を違憲」とする判決を下したかのように錯覚してしまうが、高裁は違憲判決を下してはいない。判決の主文に違憲判断は含まれておらず、違憲論は一裁判官の意見として傍論で述べられている"蛇足"にすぎない。原告は「敗訴」しているのだ。
「首相、国、靖国神社側も上告しない方針」・・・現在の司法システムでは、「勝訴」している被告側は上告できない!したがって、「敗訴」した原告が上告しない限りは、今回の裁判に対して、国などは司法の場で反論する機会が与えられていない。
このような現状は、憲法で保証されている三審制度を無視する物だ。司法システムそのものを改革するか、もしくは憲法裁判所のような、独立した司法機関を設けるべきだと思うのだが。
_ [news] 元自民造反組、民意に押し流され賛成に転向
造反組は「郵政反対」で票を獲得して議席を得たのだから、筋を通すならば、ここで「反対票」を投じるべきであろうと思う。それを意図も簡単に自民党執行部に恭順してしまうとは、有権者をなめた行為としか思えない。
その点、最後まで反対を貫いた平沼赳夫議員は、気骨のある政治家だと思う。