tetraの外部記憶箱

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2005-10-20

_ [memo] とても同じ党首討論には思えない。

今朝の読売・毎日・朝日の社説を読み比べてみると、なんだか朝日だけ別の党首討論なのかと思ってしまう(笑)

まずは読売新聞。

[党首討論]「画期的な外交・安保論戦だった」

 日米同盟の重要性や中国の外交戦略など外交・安全保障政策について、首相と野党第1党党首が共通の認識に立って論議を交わしたのは、画期的だ。

 小泉首相と民主党の前原代表による党首討論が初めて行われた。

 日米同盟は日本外交の柱だ。その前提に立って前原氏は、中国の外交戦略の主要な狙いが“日米分断”にあると指摘した。首相も「断じて日米離間策に乗ってはいけない」と応じた。

 首相と前原氏は「日米関係がしっかりしていることが他のアジアの国々にとっても重要」という認識でも一致した。

と、これまでの民主党代表と違って「日米同盟」を重視し、「中国の日米離間策略」について指摘した前原代表を評価している。

同様に、毎日新聞も、

社説:党首討論 この調子で議論の質を高めよ

 衆院選後、初の党首討論が行われ、民主党の前原誠司代表が登場した。両党首とも真正面からテーマに向かい合い、誠実に議論する姿は無責任なやじを拒絶する雰囲気があった。国家の基本問題について党首が意見をぶつけ合うという本来の趣旨が生かされ、久しぶりにひと味違う国会議論を聞いた感じだった。

 コクのある議論は、前原氏が得意の外交・安保問題を取り上げたせいもあるのだろう。まず冷戦後の日米同盟関係の意義をただすと、小泉純一郎首相は、日米同盟と国際協調の両立が日本外交の基本方針としたうえで「日米の関係強化は侵略勢力の抑止力として現在も今後も機能する」と強調した。

 中国が取っている外交について、前原氏が「米中で日本に敵対する面と、日中で米国を分断しようという両面作戦を行っている」と指摘し、小泉政権の対中外交姿勢を突いた。首相は「米国との関係が良ければ良いほど、他の国とも友好関係を維持できる、というのが政府の考え方だ。(中国の)日米離間策に乗ってはいけない」と、言葉を選びながら応じた。

 小泉外交には「戦略性も主体性もない」という前原氏の主張は説得力があった。その例証として、米軍基地再編問題の遅れ、国連安保理常任理事国入りの失敗、東アジア共同体への米国不参加、情報収集能力の欠如などを挙げた。

 とりわけ普天間飛行場移転が9年も放置されてきた問題で、首相は「責任はすべて私にある」としか答えられなかった。

 惜しむらくは首相の靖国神社参拝のやり取りである。前原氏がこれまでと違ったやり方で首相の「心の領域」問題をどう攻めるのか、国民は注目していたはずだ。首相は憲法の「思想、良心の自由」だけを主張したが「政教分離」を無視したのには違和感が残った。前原氏は時間配分を軽視したのか、追及が尻切れトンボに終わった感じは否めなかった。

と、「日米同盟の重要性」と「中国による日米離間策」の双方を指摘した前原代表を評価。一方で、「小泉外交」への鋭い追及や「靖国神社参拝問題」を取り上げている。

で、問題の朝日新聞。

党首討論 外交不在がよく見えた

 小泉首相の言葉に、耳を疑った。

 「靖国神社の参拝は憲法で保障されている……。『思想及び良心の自由は、これを侵してはならない』と憲法19条に書いてある。総理大臣である小泉純一郎が、一国民として参拝する。それがどうしていけないのか。私は理解できない」

 きのうの党首討論で、初舞台に立った民主党の前原代表への答弁である。

 憲法を引き合いに出すなら、「国及びその機関」に「いかなる宗教的活動」をも禁じた20条3項の政教分離の条項を忘れてもらっては困る。9月末、この条項に照らして首相の参拝を違憲とする大阪高裁の判断が出たばかりだ。

と、靖国一辺倒の内容。靖国よりも重要と思われる「日米同盟重視」「中国による日米離間策」といった話題は、すっぽり抜け落ち。読売・毎日とは、まったく違う党首討論を聞いているみたいに見えるのだが(笑)

_ [bio][memo] The Genomics and Bioinformatics Group, NIH

昨日、某シンポジウムで講演された、Dr. Weinsteinの研究グループのHP。