tetraの外部記憶箱

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2005-12-25

_ [memo] 「伝統を壊すことに憤りを感じる」 金美齢が皇位継承制度の改定に警鐘

 「改正法が通れば、万世一系の聖なる存在が一瞬で壊れる。そうなるのであれば、私は日本人の知性を疑う」

 天皇誕生日の午後1時30分からススキノのキャバレー「エンペラー」で開かれた「皇室典範を考える札幌の集い」で、講演した評論家の金美齢氏は、語気を強めてそう語った。

 金氏は最初に「台湾人として話をさせてもらう」と前置きし、こう続けた。

 「私は(日本と異なり)神話のない国、これから建国をしようという台湾人。日本には2600年以上続いた歴史、伝統、文化がある。それを憲法や世論によって変えようとしていることは、外国人の私からみてもおかしい。伝統を簡単に壊す、変えてしまうなら残念を通り越して、憤りを感じる。わけのわからない危うい世論によって、(現行の皇位継承制度が)なくなるなら涙が出る」と訴えた。

まったくそのとおり。この声が日本人から強く上がってこないのが情けない。

この問題、まずは「女性天皇」と「女系天皇」でわけて考えるべきだと思う。これまで「女性天皇」は存在したが、すべてが「男系女性」であり、次の「男系男性天皇」が即位されるまでの中継ぎとしての役目をしてきた。こうした「伝統」というのもは、いわゆる「男女平等論」とは切り離して考えるべき問題であり、安易に我々の世代で変えるべきではない。長年を経た伝統的システムは、約2千年間にわたる祖先の知恵が詰まったものであり、それが今に至るまで続いている事自体が貴重な存在なのだから。

もし、女系天皇を許容したならば、おそらく逆に皇統の寿命は縮まってしまうに違いない。

【参考リンク】
女性天皇容認論を排す 男系継承を守るため旧宮家から養子を迎えればよい(八木秀次 高崎経済大学助教授)