2007-09-10
_ [memo] mixiからやや距離を置いてみるテスト
mixiに登録してから3年間が経過した。そろそろアチラの世界からコチラの世界へ戻ってこようかと思っている。
その理由の一つには、俗に言う「mixi疲れ」というものがあるのかもしれない。
「mixi」の長所として、レスポンスの良さが挙げられる。アチラへ記事をアップすれば、コチラに記事を掲載するよりも、かなりの高確率でコメントが付く。当初はそれが居心地の良さを醸し出していたのだが、逆に「どんな記事を書いたら読者(=マイミク)にウケるのか?」という部分にのみ意識が向かってしまい、あまり自分の書きたい事が書けないというジレンマに陥ってしまっていた。この点、アチラと比べるとコチラは読者の属性が明確でない分、逆に人間関係の煩わしさからも解放され、自分の言いたいことが言えると思ったのだ。
第2の理由は、mixiの会員増加の問題。最初はクローズドな環境である事に魅力を感じていたのだが、ネットユーザの大部分がmixiのアカウントを有するようになった現在、もはやその利点は失われてしまった。したがって、取り立ててmixiで日記を綴る理由もなくなってしまった。
第3の理由は、表現の自由度の問題。僕の場合、一般的な話題と技術的な話題が混在しているのだが、とりわけ後者の分野の記事を書くにはアチラの世界は圧倒的に不向きだ。その点、コチラでは自由にHTMLタグが使えるし、写真やファイルも自由にアップでき、表現力が桁違いに高い。
以上を要約すれば、もっと内容のある記事を書きたいという自己表現への欲求が高まっている、という事なのかもしれない。他にも、4月より新生活がスタートして以来、あまりmixiのような濃密なミュニケーションに、時間を割く余裕がなくなってしまったというのも、実は大きな理由の一つだったりする。
ちなみに、アチラからコチラのRSSを取得して日記のタイトルを表示させる事も技術的には可能だが、今回はあえてそれをしない。気づいてくれた人だけが、ココへたどり着いてくれれば十分だと思っている。また、mixiは日記ツールとしてではなくて、コミュニケーションツールとして今後も利用を続けたいと考えている。「完全撤退宣言」ではないので、誤解の無きよう。
2007-09-11
_ [Apple][iPod][iPhone] iPod touchでRubyが走るかも?
先日、ジョブズ総帥により発表され、話題をさらったiPod touchであるが、既に発表されているiPhoneと外見が酷似しており、そのアーキテクチャも共通のものを使用していると考えられる。現在、iPhoneについては、かなり解析が進み、すでにiPod専用アプリケーションの開発が進んでいるようだ。
「iPod touch」に備える! iPhoneにネイティブアプリをインストール
上記の記事を見てみると、Terminalを初め、入出金管理ソフト「MobileMoney」、RSSリーダー「MobileRSS」、簡易ファイルマネージャー「Squid」などのアプリの他、Perl、Ruby、Pythonといった言語パッケージもインストールできるらしい。他にも、iPodでApacheが動いたという報告も入っており、本来の音楽プレーヤーとしての用途以外にも、いろいろと遊べる「オモチャ」となりそうだ。
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iPhone != iPod?
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2007-09-13
_ [politics] 安倍総理辞任
昨日、仕事中にこのニュースを耳にして、非常に驚いた。なんで、この最悪のタイミングなのだろうか?与謝野官房長官によれば「健康問題」も一つの原因だったらしい。食事が喉を通らず、おかゆと点滴でしのいでいたとか・・・。やはり、一国の宰相ともなると、その職務の重圧は相当なものなのに違いない。
それにしても、今回の辞任劇は不条理に満ちている。良く言われる「年金問題」は、現政権が引き起こした問題ではない。いや、むしろ伏魔殿と化している「社会保険庁」を解体し、問題を引き起こした当人である公務員を非公務員化もしくは解雇しようと躍起になっていたのが安倍総理である。逆に、社会保険庁の解体を阻止し、国税庁へ組み入れようと企てていたのは、自治労や官公労などの公務員系労組を支持層とする民主党ではないか。
小泉政権から始まった自民党の「改革路線」は、官邸と霞ヶ関との死闘だったと言える。郵政民営化、公務員制度改革など、行政のスリム化と官邸主導の政治を目指す総理に対し、霞ヶ関はマスコミや野党に情報をリークするなどのプロパガンダ戦を行い、さらには自民党内の反主流派族議員や民主党議員にまで食い込み、政権潰しを企ててきた。喧嘩上手な小泉総理は、実にタフに難局を乗り切ったが、やはり安倍総理には小泉のようなタフさが足りなかったのかもしれない。
それにしても、辞任のタイミングが最悪だ。参議院選挙で敗北を喫したときに潔く辞めるか、もしくは衆議院の優越権を行使してでも「テロ特措法」を成立させるかの2つの選択肢しかなかったはずなのに、安倍総理はもっとも下策に出てしまった。誰が次期総理になるにしても、次の衆院選は厳しい戦いになるだろう。
2007-09-15
_ [iPod][hack] iPod photo (40GB)のHDDを増量してみる
前回、バッテリーを交換したiPod photo(M9585J/A)のHDD換装を試してみた。換装したHDDは『TOSHIBA MK8007GAH』(80GB, 4200rpm, 1.8インチ, 厚さ8mm)というもの。アキバの「BLESS」で\21,980で購入。
ん〜、新しいiPod Classic 80GBが\29,800で買える今、価格的には何のメリットもございませんが・・・まっ、そこは人柱精神で(^^;
iPodの裏蓋を開ける。開け方は、前回の記事などを参考に。
念のためにバッテリーケーブルを引っこ抜いた後、HDDのコネクタを抜く。左手でコネクタを固定しつつ、右手でHDDをつかんでスライドさせるように引っ張ると、簡単に引き抜けた。
iPodに入っていたHDDの緩衝材をはずす。HDDに張り付いている青いスポンジは、カッターを使いつつ丁寧に取り除いた。
取り除いた緩衝材は、両面テープを使って新しいHDDへ取り付けた。
左がiPodに入っていたHDD(MK4006GAH)。右は換装したHDD(MK8007GAH)。
逆の手順で組み立てた後、Macに接続。未フォーマットなため、「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした」というエラーメッセージが出たが「無視」した。
iTunesを起動すると、やはりエラーメッセージが出るが、これも無視。
「復元」ボタンを押して、iPodを工場出荷状態に初期化する。ドキドキ・・・
iPod初期化後の画面。やった〜!ちゃんとHDDの容量容量が「74.50 GB」と認識され、音楽が転送できたぞ!
iPodに元々入っていたHDDは「東芝1.8''HDD→2.5''ATAPI変換コネクタ」も売っているので再利用できるよ。
2007-09-18
_ [politics] 自民党総裁選:先祖返りの懸念
自民党総裁選は、福田氏と麻生氏の一騎打ちとなり、いち早く主要派閥の支持を取り付けた福田氏が優勢の様子。新聞各紙の世論調査でも、福田氏の支持率が高いとか。
確かに、参院で野党が過半数を占める現状では、福田氏のような調整型の人材の方が、上手く行くのかもしれない。でもねぇ、今ひとつ、あの人の「ビジョン」が見えない事に、僕は不安を覚えるのだ。
今思えば、安倍総理も当初は「美しい国」づくりをするという抽象的な標語を唱えてばかりで、全く「ビジョン」が見えなかった。政権成立後、数々の重要法案(教育基本法改正案、防衛庁省昇格、公務員制度改革)を成立させ、ようやく彼の考えるところの「美しい国」が見えてきたが、説明不足の感が拭えずに「強硬採決」の部分のみがクローズアップされる結果となってしまった。
福田氏は、その安倍氏以上に「ビジョン」が見えない。さらに、派閥の支持を取り付けて政権が成立する様子は、昔の自民党での権力踏襲を彷彿とさせる。小泉政権によって自民党内の派閥が解体され、党主導から官邸主導の政治システムが確立されたのに、再び派閥が息を吹き返し、昔の自民党に先祖返りをするのではなかろうか?そんな懸念が、僕の頭から離れないのだが・・・。
2007-09-21
_ [books] 北方水滸伝を読み始めた
北方謙三の『水滸伝』の文庫判を読み始めたのだが、これが滅法面白い!
舞台は宋朝、世直しのため湖上の山塞「梁山泊」に替天行道の旗を掲げ、官軍に叛旗を翻した108人の漢たちの物語だ。オリジナルの『水滸伝』は、主人公たちは義賊という扱いで、あくまでも国に忠誠を誓い、国家転覆まで話は及ばない、中途半端な大衆娯楽小説である。ところが、北方謙三の『水滸伝』は、登場人物の名前が一緒なだけで、大胆にもまったく異質な物語に組み換えられてしまっているのだ。
北方の描く「梁山泊」は、もはや一つの国家を呈している。すなわち、「梁山泊」という国と「宋」という国との真剣なぶつかり合いである。「梁山泊」という国を支えるためには、医者や薬師、鍛冶、大工といった専門集団も必要であり、国を運営するための財源として闇の「塩の道」が用意された。筆者が、物語にリアリティーを求めた結果だろう。また、非常に多くの登場人物たちの性格を見事に描ききっている北方の筆力には、驚嘆するより他にない。
北方水滸伝は、原点とは異なってかなりアナーキーな性格を帯びている。これについては筆者自身が語っているが、青春時代を過ごした時代風景、すなわち学生運動の経験やキューバ革命の影響が少なからずあるようだ。
全19巻の長編で、文庫はようやく12巻まで出たところ。しかし、この面白さでは一気に読んでしまいそうだ。
水滸伝〈1〉曙光の章 (集英社文庫)
北方 謙三
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