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2007-09-18

_ [politics] 自民党総裁選:先祖返りの懸念

自民党総裁選は、福田氏と麻生氏の一騎打ちとなり、いち早く主要派閥の支持を取り付けた福田氏が優勢の様子。新聞各紙の世論調査でも、福田氏の支持率が高いとか。

確かに、参院で野党が過半数を占める現状では、福田氏のような調整型の人材の方が、上手く行くのかもしれない。でもねぇ、今ひとつ、あの人の「ビジョン」が見えない事に、僕は不安を覚えるのだ。

今思えば、安倍総理も当初は「美しい国」づくりをするという抽象的な標語を唱えてばかりで、全く「ビジョン」が見えなかった。政権成立後、数々の重要法案(教育基本法改正案、防衛庁省昇格、公務員制度改革)を成立させ、ようやく彼の考えるところの「美しい国」が見えてきたが、説明不足の感が拭えずに「強硬採決」の部分のみがクローズアップされる結果となってしまった。

福田氏は、その安倍氏以上に「ビジョン」が見えない。さらに、派閥の支持を取り付けて政権が成立する様子は、昔の自民党での権力踏襲を彷彿とさせる。小泉政権によって自民党内の派閥が解体され、党主導から官邸主導の政治システムが確立されたのに、再び派閥が息を吹き返し、昔の自民党に先祖返りをするのではなかろうか?そんな懸念が、僕の頭から離れないのだが・・・。