2007-10-25
_ [music] 中村中の世界
いやはや、すごい新人アーティストが登場したもんだ。
彼女(いや彼?)の名は「中村 中」(あたる)という。まだ22歳のシンガーソングライターだ。
昨夜、たまたまNHKの音楽番組「SONGS」にチャンネルが合い、彼女の独特な歌声と詩の世界に、がっちりとこころをつかまれてしまった。
最初に流れたのは「友達の詩」というバラード曲。性同一性障害に苦しんだ経験をふまえ、決して叶うことの無い片思いの心情を、瑞々しく、そして切々と歌い上げる。この楽曲は、15歳の時に初めて書いたというから驚きだ。
「さよなら十代」は、成人式のときに書いた曲だという。大人へなろうとする自分の背中を押し出すために叱咤激励しているかように聞こえた。
多くの人が目をそらし、あるいは隠そうとする心の弱い部分を真っ直ぐに見据え、それでも前向きに生きようとする彼女の独特な世界観は、初期の中島みゆきの楽曲を髣髴とさせる。(そういえば、所属事務所も同じヤマハ系だったりづるが)一過性の流行で燃え尽きてしまうのではなく、今後もじっくりと丁寧な曲作りを続けていって欲しいと思う。今後の活躍がとても楽しみなアーティストだ。
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