tetraの外部記憶箱

«前の日記(2008-07-15) 最新 次の日記(2008-07-21)» 編集
Category;

2008-07-20

_ [log] お行儀の悪いロボットは嫌いです

15日にrobots.txtを設置して2日目、ようやくYahoo!のクローラーがrobots.txtを読み込んでくれたのを確認。

124.83.159.XXX - - [17/Jul/2008:18:02:11 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.1" 206 37 "-" "Y!J-SRD/1.0"

前回にrobots.txtの読み込みを確認したのが13日だったから、ようやく4日目で読みに来たという事になる。それだけでも、かなり怠慢であるのだが、さらにrobots.txtを無視し続けている様子・・・(-_-+

というわけで、User-AgentでDenyし、強制排除する事にした。

SetEnvIf User-Agent "Y!-J-SRD/1.0" Spam
・・・
<Directory /var/www/html>
        ・・・
        Order allow,deny
        allow from all
        deny from env=Spam
</Directory>

お行儀の宜しくないクローラーは、もはやスパム扱いだ。

_ [books] タイの歴史を学ぶ

タイへ行くにあたり、その歴史を学ぼうと思い立った。しかしながら、比較的大きな都内の書店へ行っても、なかなか門外漢が読めるような通史は少ない。そんな中で見つけたのが、本書である

もともと、インドシナ半島にはクメール人による大帝国があった。今回、クメール人とは、訪問する予定であるタイのピマイ遺跡やムアンタン遺跡、そしてカンボジアの有名なアンコールワットなどを築いた民族である。古代、タイ族はもっと北の方、中国雲南省辺りに住んでいたらしい。その後、中国の漢民族の南下によって押し出される形でタイ族も南下し、インドシナ半島に移り住んで王朝を築いて繁栄した。

インドシナ半島には、クメール族、タイ族の他にベトナム族、ミャンマー族が住み、中世に至るまで、互いに支配・被支配関係を繰り返してきた。(だから、今でもタイ人とミャンマー人は、非常に仲が悪い)そんな状況を一変させたのが、西欧のアジア進出である。

19世紀には、西隣のミャンマーはイギリスの植民地となり、東隣のベトナムはフランスとなった。両国に挟まれていたタイは、黒船到来により国を開いた日本とほぼ同時期に、同じように西欧諸国と対峙する運命に巻き込まれたのだ。

日本は明治維新以降、急速な近代化と富国強兵策により、短時間で欧米列強に並ぶ新興国へと成長していった。一方、タイも、領土を削られつつも、絶妙な外交手腕で国を維持し、日本と同様に王室中心の近代化を進めてゆく。

第二次世界大戦においても、タイの外交感覚は非常に冴える。

初期においては、アジアにおいて存在感を増す日本と同盟を結んでいたが、日本の敗戦が濃くなってくると次第に日本との距離を置き始め、やがて在米タイ人による抗日組織「自由タイ」を通じて、アメリカとの関係を模索するのだ。そして迎えた終戦では、「宣戦布告は摂政の署名が無かったから無効である」という理由で切り抜けるのだ。

一方、戦後の日本に救いの手を差し伸べてくれたのもタイ人である。

第二次世界大戦中にタイ政府が日本政府へ貸し出した借金の返済のために日本を訪れたタイ政府の交渉団は、焼け野原となった日本を哀れみ、借金の減額を申し出たという。

JOG(063) 日泰友好小史(上)

(064) 日泰友好小史(下)

本書は日タイ交流については、ちょっと物足りないような気がするが、新書でありながら、タイの歴史をおおまかにつかむことのできる、非常に貴重な本だ。日本人は、歴史を共有する「隣国の友人」について、余りに無知過ぎる。