tetraの外部記憶箱

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2008-11-28

_ [IT] mixiがmixiで無くなる時

mixiが招待制の廃止と年齢の引き下げを検討しているらしいですね。

mixiが招待制廃止、15歳以上から参加可能に--「mixiアプリ」提供も - CNET Japan

ただ単に、ユーザー増加が頭打ちにある現状を打破したいだけの目的かと思ったのですが、iTmediaの笠原社長へのインタビュー記事を読んだところ、もっと大きな事を考えているように見受けられます。

 招待制を廃止したり未成年に開放しても、ユーザー増のペースが急速に速まるとは考えておらず、入会キャンペーンのようなことを行う予定もないという。「mixi本来の楽しみ方をしないような“間違った”使い方のユーザーを急に増やしても意味がない。じわじわ広げたい」(笠原社長)

 ユーザー層拡大の狙いは、友人や家族、趣味の仲間など、現実の人間関係に裏打ちされたソーシャルグラフを広げること。背景にはサービスのオープン化――mixi Platformの拡大戦略がある。

笠原社長の戦略は、「小さなインターネット」という一言に尽きますね。つまり、「日常生活のインフラとしてのSNS」という新機軸なわけです。

ただ一方で、この戦略には「mixiがmixiで無くなってしまう」という危うさを兼ね備えているのも事実。mixiに特徴的な「招待制」というフィルタリング装置を、建前の上でも取っ払ってしまうということは、mixiの性格が変容してゆくことを決定付けたことになるからです。まぁ、企業活動としては今度もユーザ数を増やしてゆくことは必要な戦略でしょうから否定しませんが、オールドユーザーは、閉じられた世界での「居心地の良さ」が完全に消えてしまう事に、失望を抱きかねません。

僕も、あっちの世界から足を洗う良い機会かな・・・と思っていたり。