tetraの外部記憶箱

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2009-01-10

_ [photo][K100D] レンズ沼の恐怖

一眼レフカメラの魅力は、なんと言ってもレンズが交換できる事である。

非常に単純化して言えば、カメラは風景などを切り取る道具であると言える。どのように画面を切り取るかが写真家の腕の見せ所であって、その切り取り方の数だけレンズが存在すると言っても過言ではない。

カメラのレンズは、大きく分けると、広角、標準、望遠の3種類がある。キットレンズやコンデジのレンズなどはズームレンズと呼ばれ、自由に焦点距離を調節することができ、1本ですべての用途を満たすことができて非常に便利だ。

けれども、ズームレンズは焦点距離を変えることができる反面、開放F値はせいぜいF2.8止まり。一方、焦点距離が固定されている「単焦点」レンズは、焦点距離が変えられない反面、構造が単純なため、F1.4という非常に明るいレンズが存在し、ハッと驚くような描写を見せてくれる。また、レンズが明るいと言うことはシャッタースピードをかせぐことができるという事でもあり、とりわけ室内撮影では絶大な威力を発揮する。

デメリットとしては、単焦点レンズは焦点距離が固定のため、自分の足で動いてズームアップ/ダウンを行わなければならない事があげられる。しかし、こうして自分で動きながら構図をあれこれ考えることで、写真の腕も上達しやすいと言う人も多い。

しかしながら、固定焦点であるため、色々な焦点をそろえたいと思うと、いかんせんレンズの本数は増えることになりかねない。とりわけペンタックスのレンズは「リミテッドシリーズ」と呼ばれる非常に個性的なレンズ群がそろっており、やがて、いい写真を撮りたいからではなくて、レンズの蒐集そのものに快感を感じるようになってしまう。

これが俗に言う「レンズ沼」にはまった状態だ。

僕の場合まだ初期症状の段階だけど、気がつけば、「単焦点レンズ沼」に片足ズブズブ・・・

本日、FAリミを入手したついでに、現在、所有中のレンズを紹介しよう。

PENTAX SMC DA 18-55mm F3.5-5.6 AL

PENTAX SMC DA 18-55mm F3.5-5.6 AL

2006年12月に、K100Dの「キットレンズ」として入手したズームレンズ。最近、出番は少ないけれど、軽くて携帯に便利なズームレンズで、写りも文句なし。ただ、ちょっと暗いレンズなので、一眼レフ特有のボケを生かしたような絵や、室内撮影には心もとない。でも、良いレンズですよ!

(PENTAX K100D + PENTAX smc DA 18-55mm, 1/90sec, F4.5, ISO800)

TAMRON SP AF90 F2.8 Di Macro 1:1 (272EP)

TAMRON SP AF90 F2.8 Di Macro 1:1 ペンタックス用 272EP

マクロレンズがほしくなり、2007年1月入手したマクロ単焦点レンズ。定番レンズであるだけあって、とても素晴らしい写りです。F2.8と比較的明るく、ボケも美しいのですが、90mmという長い焦点距離なので、ちゃんと使いこなすまでにはいたっていません。

(PENTAX K100D + TAMRON 90mm Macro, 1/10sec, F2.8, ISO800)

PENTAX FA50mm F1.4

PENTAX 標準 レンズ FA50mm F1.4 FA50F1.4

明るい単焦点が欲しくなり、2007年3月に購入。小さい、安い、明るいと三拍子そろったレンズ。銀塩時代に標準レンズとして設計されたものなのだが、デジタル一眼につけても、非常に美しく柔らかなボケを見せてくれる。ただ、焦点距離が50mmであり、K100Dでは77mm相当(中望遠)になるため、狭い室内などではちょっと長いなぁー、という感じが否めない。今はFA35mmがあるため、すっかり出番が減ってしまった。でも、今思えば単焦点レンズの楽しさを教えてくれた1本である。

(PENTAX K100D + PENTAX SMC FA 50mm, 1/90sec, F2, ISO800)

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC デジタル専用 ペンタックス用

イタリアへの新婚旅行前の2007年12月に購入した、超広角レンズ。イタリア旅行中に建物や風景などの撮影で大活躍した。ばっちりパラメータがマッチした時には、肉眼で見たのとはまるで違う、異次元のような絵を吐き出してくれることがある。でも、暗いレンズであるため、露出不足などによる失敗も多かったりするのだけど。重たいので、ここぞと気合を入れたいときに使いたくなるレンズだ。

(PENTAX K100D + SIGMA 10-20mm F4-5.6, 1/4sec, F4, ISO800)

PENTAX FA35mm F2AL

PENTAX 広角 レンズ FA35mm F2AL FA35F2

標準画角の短焦点として、2008年3月に中古で入手。K100Dでは54mm相当と、ほぼ標準レンズに近い画角になる。「隠れスターレンズ」と呼ばれているだけあって写りも素晴らしく、常用レンズとして一番多く使っている。そこそこ近寄れるので、とりわけ料理写真の撮影に大活躍。作りがちょっとチープなため、もうキズだらけなのだけど、手放したくない1本だ。「単焦点欲しいのだけど」というペンタユーザーがいたら、真っ先にお勧めしたい。

(PENTAX K100D + PENTAX SMC FA 35mm, 1/60sec, F2.8, ISO800)

PENTAX DA 21mm F3.2AL Limited

PENTAX DA 21mm F3.2AL Limited (ケース・フード付) DA21F3.2AL

初めてのリミテッドレンズとして、2008年12月に購入。携帯に便利なパンケーキレンズ。スナップ写真の撮影に使いたいと思っている。まだ、試行錯誤中。

PENTAX FA77mm F1.8 Limited (ブラック)

PENTAX 望遠 レンズ FA77mm F1.8 Limited ブラック FA77F1.8B

FAレンズが2月から値上げされると聞いて、ついカッっとなって購入してしまった。本日到着、今も後悔していない。微妙な焦点距離なので、使いこなすのに苦労しそうなのだけど・・・

_ [photo] 我が家のレンズ沼の様子

というわけで、3年余りでこんなかんじに・・・

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ me! (2009-05-08 10:04)

焦点距離がかぶるのは承知ですが、ぜひ43mm(長女)のお輿入れを。77mmや31mmのような派手さは無いですが、何気にすばらしい画をたたき出す良くできた娘です。持てばおそらく一番の常用レンズとなることと思います。

_ tetra@管理人 (2009-05-09 09:49)

me!様、コメントありがとうございます。<br>実は、この後、立て続けにlimited沼に飛び込んでしまいました(笑)35mmの出番が減るかもしれません。