tetraの外部記憶箱

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2009-03-02

_ [books] 海辺のカフカ

海辺のカフカ (上)
村上 春樹
新潮社 ( 2005-02-28 )
ISBN: 9784101001548
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

海辺のカフカ (下)
村上 春樹
新潮社 ( 2005-02-28 )
ISBN: 9784101001555
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

まるで抽象画がシュールレアリズム絵画のような小説だ。

言葉の表現は平易かつ非常に豊かで、情景が色鮮やかに目に浮かぶ。

しかし、著者の言わんとしていることは何一つ明確に明示されておらず、メタファー(本作品のキーワード)の上にメタファーが積み重なり、物語に陰影を与えている。

しかし、すっきりとしない部分が多すぎる。

ナカタさんって、結局、何者?

佐伯さんとナカタさんの関係は?

カーネル・サンダースは、どっから来たの?

最後の場面に出てくる、白いウネウネは?

・・・様々な疑問が頭の中をうずまく。

この物語をすんなりと飲み込むには、僕は少々頭が固すぎるようだ。