2009-04-13
_ [money] 新社会人のためのお金の心得8ヶ条
書き出してみたら8ヶ条になった。また思いついたら、追加します。
(1)家計簿を付けましょう
自分の日常的な支出と収入を把握し、コントロールする事は、ちゃんと貯金を積み立てていくための絶対条件です。収入(可処分)から食費、住居費、光熱費など、必要最低限の支出を引いた分が、娯楽や貯蓄に回せる分になります。自由に使えるお金が月にいくらぐらいなのか把握していないと、日々、銀行の貯金残高に恐々とすることになりかねません。
まずは、自分の収支を把握することからスタートし、コスト意識を持ちましょう。
(2)財形貯蓄をはじめてみましょう
財形貯蓄とは、毎月の給与から定額を天引きして積み立てるタイプの貯蓄です。目的により「住宅」「年金」「一般」の3つのタイプがあり、「住宅」および「年金」の利息は非課税という、大変ステキな制度です。勤め先に制度があるのなら、ぜひ利用すべきです。
人間、手元に余分なお金があれば使ってしまいがちですが、天引きされる分は最初から無いものと思えば、その残りのお金でなんとかやり繰りしようと努力するものです。ただし、すぐには引き出せませんので、長期スパンでの積み立てと考えましょう。
(3)生命保険には入るな
この時期、生保レディが右も左もわからない新入社員を狙って、てぐすね引いて待っています。キレイなお姉さんに薦められるがまま、高額な終身型生命保険の契約をしてしまわないように、気をつけましょう。
生命保険は、「宝くじ」のようなものです。
もし当選(死亡)すれば、あなたの遺族に当選金が支払われるわけですが、また独身であろうあなたには、そんなもの不要以外の何者でもありません。
また、「若いうちに加入しておけば、月々の保険料は安いから・・・」という言葉にも、絶対に騙されてはいけません。
今、あなたに必要なものは、自立して生きてゆくための貯蓄です。もし、保険をかけるとしても、せいぜい、安い医療保険で十分でしょう。
また、生保会社は慈善ではなく営利目的でやっているため、月々の保険料には、保険金として契約者に払われる分以外に、会社の重役の高いお給料や生保レディの給与、CMを打ったりするためのコストなどが上乗せされているので、あまりお得ではありません。
一方、全労済や都民共済など、共済系の保険は、営利を目的としないなんともステキな保険です。結婚してからは、労済系の保険への加入をおすすめします。
生命保険は「家の次に高額な買い物」と言われています。よくよく比較し、生活ステージにあわせて検討してから加入しましょう。
(4)クレジットカードとの付き合い方を覚えましょう
きちんと支出をコントロールできていれば、クレジットカードは非常に便利なツールです。
また、多くのクレジットカードは、ポイント還元(だいたい0.5%くらい)などのサービスを付けてくれます。
いわば、「マイナス0.5%」の利子のつく借金であり、借りれば借りるほど、ポイントが返ってくるという、大変オイシイものです。(この還元分は、小売店が負担している)
ただし、支払いは1回払いに限ること。リボ払いなんぞ、もっての他です。実際の支払額に、かなりの利子がつき、非常に損をします。
また、3枚以上に分散すると管理が難しくなり、ポイントなども分散されてしまいます。日常的に利用頻度の高いお店でメインのカードを作っておき、適時、使い分けましょう。
おすすめは、ビックカメラSuicaカード。たまったポイントをSuicaにチャージすることができます。また、都内在住で地下鉄の利用頻度が高いならTo Me Cardも良いでしょう。(ポイントをPASMOにチャージできる)
最後に繰り返しますが、クレジットカードの利用に際しては、きちんと支出をコントロールすること。それが面倒であり、なおかつ自分が浪費タイプであると認識しているのであれば、はじめから使わない方が身の為です。
(5)証券会社に口座を作ってみましょう
といっても、元手が無いので、いきなり株式投資なんて無理でしょう。
最初は、毎月積み立てるタイプの「るいとう」から始めてみてはいかがでしょうか。外貨MMFや投資信託などを、毎月、一定額、分散して積み立てるのです。ドルコスト均等法と言って、リスクを分散する手法なのですが、詳しくはその手の本でも読んで勉強してください。
ある程度の資金が貯まったら、ミニ株などで少しずつ株式投資を勉強しても良いでしょう。(でも、あくまで余裕資金で)
老後、豊かな生活を送る為には、投資のスキルは絶対必要です。最初は上手く行かず、少々、高い授業料を払うことになるでしょうが、リスクを取れる今のうちに投資の勉強をしておいたほうが良いでしょう。
(6)自己投資を行いましょう
ただ単に、ケチケチと支出を減らし、貯蓄に励むだけでは、いけません。
ここぞと言うところで自分自身に投資を行い、スキルを磨いて、収入を増やす努力を怠らないように。
もし、資格がものを言う業界であれば、資格習得に向けて勉強しましょう。
また、さまざまな本を読み、社会の動きを知ることも重要です。自己投資に関しては、あまりケチケチしてはいけません。
(7)ねずみ講やマルチ商法にはご注意を
お金儲けをしたい・・・そんな弱い人間心理をつくのが、ねずみ講やマルチ商法です。
最近は、合法的なネットワークビジネスですよ、とか何とか言って、何も知らない新社会人たちを狙っています。
この世で楽して儲けられるなどという、おいしい話はありません。あんなもの、下っ端はカモられるだけです。きっぱりと断る勇気を持ちましょう。
(8)パートナー探しを始めましょう
人生、お金だけが幸せではありません。今後、人生をともに歩むべきパートナーを探す努力をしましょう。
「結婚は経済的には損」という話もよく聞きますが、それはケースバイケースです。
と言うのも、もし共働きであれば、収入は単純計算で2倍になりますが、二人暮らしだからといって、生活コストは2倍にはなりません。日本は世界有数の高賃金な国であり、共働きであれば年収1000万越えも夢ではありません。また、収入口が2つあるということは、どちらかが失業しても収入はゼロにはならないという、リスク分散や保険としての機能があります。
もしあなたが男性であれば、稼ぐ能力のある女性を探しましょう。もし女性であっても、やはり稼ぐ能力の高い男性を探しましょう。
まぁ、お金だけで付き合うかどうか決められるのは嫌かもしれませんが、お金と幸福度には、多少の相関があるという調査結果もありますので・・・。