tetraの外部記憶箱

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2009-09-19

_ [camera] PENTAX K-x 登場!

ペンタックス、K-xのカラーを100通りから選べる“100colors,100styles.” - デジカメWatch

さすがに最初、このニュースを見た時、我が目を疑った。いや、1週間前くらいから新製品登場のウワサは耳にしていたのだが、これはさすがに100色展開なんて予想できなかったっす。

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K-xのターゲットは、明らかに“若い女性”ですね。従来、一眼レフカメラというと“男の持ち物”というイメージが強く、黒くていかついデザインしかありませんでした。また、製品の差別化といえば、画素数とか連写速度といったスペックや価格がメインで、その他のファクターでの差別化という試みは、あまりなされておりませんでした。流れが変わってきたのは、ごく最近の事で、パナソニックのDMC-G1やオリンパスのE-P1の登場からですかねぇ。(まぁ、正確に言えば、これらは一眼“レフ”じゃないけど)これらの登場によって、確実に女性の一眼ユーザーという、新たな市場が生まれようとしています。古い一眼ユーザーから見ると、一見、とんでもない暴挙(?)に見えるのかもしれませんが、K-xはこの流れをいち早くキャッチアップしようという意欲にあふれた製品だと思います。

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さらに、見た目が派手なだけかと思いきや、今年発売したばかりのフラグシップ機であるK-7で培った技術を惜しげも無く投入しているのは、非常に好感が持てます。K-7に搭載した画像エンジン「PRIME II」を搭載、シャッター最高速度1/6,000秒、連射約4.7コマ/秒、HD動画撮影にも対応。この価格帯のエントリークラスとしては、最強レベルにあると言っても良いかと。また、SONYのCMOS採用との事であり、ISO12800まで対応。高感度特性は、もしかしたらK-7さえしのぐかもしれませんなぁ。いや、改めてすごいっす。これから一眼レフによる写真を始めたいという方にも、自信を持ってオススメできます。

スペシャルサイトのカラーシミュレーターも非常に面白い試み。ちゃっかりペンタックスのオンラインショップへ導く様にもなっていたりします。デジカメは家電メーカーの参入により価格競争が激しい上に商品のサイクルが短く、あっという間に販売価格が下落してしまい、利益を生み出すのが容易ではありません。カラーのカスタマイズによる受注生産やオンラインショップの直販により、販売価格の維持もねらっているのかもしれませんね。この辺り、DELL出身でHOYAの最高執行責任者である浜田宏氏による戦略かと思われます。

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ペンタックスと言えば、高い技術力を持ちながら、糞が付くほど真面目で商売下手な社風でキヤノンやニコンの後塵を拝し続けておりましたが、HOYAとの合併以降、K-7にしてもK-xにしても、コンセプトのはっきりした商品展開が根付こうとしているようです。