2011-03-12
_ 2011年3月11日(東北関東大震災)の記録
その日その時、僕はたまたま某社のセミナーを受講するため、東京の芝浦にいた。昼食のボリュームたっぷりの生姜焼き定食で腹を満たされ、眠たい目をこすりながら講師の話を聞いていたところ、突然、振幅の非常に大きな揺れに襲われ、一気に目が覚めた。
めっさゆれゆれ posted at 14:49:05
ゆれは大きかったのにもかかわらず、結構、長く続いたような気がする。すぐさまiPhoneからTwitterへ接続すると、宮城で震度７という文字が目に飛び込んできて、心臓が飛び出そうになった。いったい、何が起きてるのだ？なんで宮城の地震でそんなに揺れたのか？
その後、iPhoneはしばらくネットに繋がりにくい状態が続き、詳細な情報が入らなくなった。そのままセミナーも続行。
５時少し前にセミナーが終わり、スタッフの方がノートPCを会議室に持ってきてくれた。
UstreamでNHK総合を流しているという情報がTwitterで流れていたので、早速開いてみると、信じられない光景が目に飛び込んできた。千葉の石油コンビナートが炎上・爆発してるではないか！？
さて、この後、どうしようか？どうやら、地下鉄はすべて止まってしまい、復旧の見通しも無いらしい。
こういう事態では、タクシーを捕まえるのも難しいだろう。
保育園に預けている娘が心配だ。おそらく、職場にいる妻も間に合わないだろう。
そこで、北千住まで歩いて行くことを決意する。
電車止まってる。田町から足立区まで歩くか！ posted at 17:33:26
ビルから大通りへ出ると、道路は自動車で埋まっていて、全く動かない様子だ。これでは、タクシーや都バスを捕まえても、にっちもさっちも行かないだろう。歩道にも、人がたくさん溢れていた。
慶応大学の建物を左手に見ながら三田通りを抜け芝公園へ。
先端の曲がった東京タワーを眺めながら、日比谷通りを北上する。
(BESSA R2A + SUMMICRON-M 50mm F2)
芝公園なう posted at 17:48:54
ここで、妻からメールが着ていることに気づく。無事なようだ。返信を送ろうとするが、メールサーバに繋がらず、送れない。そこで、かろうじてつながるTwitterでメッセージを送る。
午後６時くらいに新橋までくる。
新橋なう posted at 18:13:52
とにかく、同じように歩いているビジネスマンが歩道にたくさん。妻からTwitter経由で返信。動けないので職場で夜を明かす。娘を保育園へ迎えに行って欲しいとのこと。とにかく歩くしか無い。
やがて、小川町の交差点に到着し、iPhoneマップで現在位置を確認。
小川町…西へ来すぎたな。 posted at 19:09:26
交差点を右折し、秋葉原方面へ向かう。万世橋にさしかかると、人々がやたらと橋の下を眺めている。僕も覗き込んでみると、津波が入ってきているのか、川が逆流していた。
秋葉原なう。万世橋の下の川が逆流しまくってる。 posted at 19:18:07
昭和通りに入り、上野方面へひたすら北上する。この道を真っすぐ行けば、北千住まで抜けるはずだ。
上野を通り、８時過ぎに入谷に到着。ここで上司からSMSで安否確認が来るので、無事であると返信を送る。
入谷まで来た。上司から安否確認。会社は停電らしい！ posted at 20:08:15
足が疲れてきて、ここからが長く感じた。路傍のスーパーでカステラを買い、それを齧りながら、ひたすら歩く。
９時過ぎ、保育園に到着。娘の無事を確認する。保育園のご好意でベビーカーと毛布をお借りし、子連れで自宅へ向かう。
保育園で娘を回収 posted at 21:10:13
今までひたすら夢中で歩いていたので気付かなかったが、瓦の落ちた古い民家や、亀裂の入った建物などを目撃する。都内も結構、揺れてたのだと実感。
千住新橋を渡り、10時前に自宅に到着。
お家到着。 posted at 21:58:04
はっきり言って、あまり整理されていない家の中は酷い事になっているだろうと予想していたが、思ったより被害は少なかった。電子レンジがレンジ台から落下していたことくらいだろうか。
娘に軽く食事を取らせ、寝かしつける。TVを付けると、宮城の信じられない津波被害の様子を繰り返し報じていた。時々、余震でグラグラと揺れているようだ。自然の脅威に恐れおののきつつ、2時過ぎに就寝。