tetraの外部記憶箱

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2012-07-14

_ [log] 僕が育休を取ろうと思った理由

VOIGTLANDER(フォクトレンダー)のカメラ Bessa-R2Aで撮影した人物(花摘み)の写真(画像)

もうすぐ、妻が妊娠10ヶ月になろうとしている。我が家にとっては2人目であり、なおかつ待望の長男誕生だ。それに伴い、僕は来月、1週間の育児休暇を含め、都合3週間ほど仕事を休むつもりでいる。忘れない内に、その様に思うに至った理由をここに記しておきたい。

漠然と育休を考え始めたのは、おそらく2人目の妊娠判明よりも前である。
長女の時は、妻は自分の実家に里帰りしての出産であった。出産の前後、妻の両親に色々と面倒を見ていただいた。しかし、長期に渡り夫婦離れ離れに過ごさねばならなかったのは、やはり心理的な負担が大きかった様であり、2人目は、やはり妻の近くにいてサポートしたいと考えていた。また、ファザーリング・ジャパンの安藤さんの講演を聞きに行ったり、労組関係のワークライフバランス講演会などにも参加し、僕自身、父親の育児参加について真剣に考えるようになったのも大きい。(いわゆる”パパスイッチ”がオンになった!)
そして何より、妻から「今思えば、あの時は産後うつだったのかもしれない」という言葉を聞いたことも、僕が育休取得を真剣に考え始めた大きな理由の一つである。

また、現実問題として、家事や育児、保育園の送り迎えなど、1人目の時には無かった仕事も増えており、どちらの両親とも遠方であるため助けが得られる見込みも無い。職場において自分の代わりに仕事をしてくれる人はいるが、家庭において父親の代わりになってくれる人はいないのだ。

というわけで、2人目の妊娠が判明した時に、すぐに「僕も育休を取得する」と妻へ宣言したわけだが、ウチの会社で男性社員の育休取得の前例は全くないというわけではないが非常に稀である。ましてや、男性の長期の休暇取得者は、ほとんどいないのではなかろうか。(もっとも、天邪鬼な性格なため「前例が、僕がその先駆けとなってやる!」と考えていたりするわけだが)
当事者である妊婦のように、目に見えて変化が出てくればわかりやすいが、男性の場合、「僕、育休とります」と、いきなり突然宣言するのは、まぁ非常に難しかったりする。幸い、個々数年、会社の組合がワークライフバランスを合言葉に運動を進めており、僕も昨年は組合支部長をつとめ、その権限で職場内で勉強会を開いたりして、少しづつその雰囲気作りに努めてきた。また、自分の上司も共働き家庭であるため理解があり、この「企画」を打ち明けた時も快く認めてくれた。

育休中の出来事や、思ったり考えたりしたことは、僕にとって大変貴重な記録となる。そして何より、僕達の後に続く「勇気ある父親」たちにとっても、とても参考となるだろう。そんなわけで、今後、まめに記録を残していきたいと考えている。