tetraの外部記憶箱

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2013-01-14

_ [log] 閉じられた左手

どんぐりの画像(写真)

育児に追われて、すっかり年が開けてしまったが、昨年の10月、最初の三連休最初の土曜日。
日本脳炎の予防接種を受けさせようと、近所の小児科へ連れて行こうとし、3歳の娘と手をつないだ時の事である。娘は左手をグーにして突き出してきたのだ。最初、ドングリか何か握っているのかと思ったが、どうもそういう様子でもなさそう。僕はその事に少しだけ違和感を覚えたが、まぁ、子どもの事だし、また何か変な遊びでも覚えたのかと思い、その時は、そのまま流してしまった。
しかし、家に帰ってきてからも、手を洗うのに左手を出したがらないし、なぜがグーのまま手を付き出してきた。そして、ご飯の時も、なぜか左手は固く閉じられたままだ。不思議に思った僕は、
「なんで左手、グーのままなの?」
と妻に質問を投げかけた。が、妻は特にその事を気にも止めていない様子。土曜日は、そのまま過ぎてしまった。

翌日の日曜の朝。やはりおかしい!もう一度、妻に意見を求めると、妻も異常さに気づいた。
「小児科へ連れていった方がよいかも」
という話になり、日曜も開いている小児科へ連れてゆく事になった。

「左手の指が閉じられたまま開かない」
と説明すると、小児科の医師は人形をもたせたり、手遊びをさせたり、シールを貼るなどの動作をさせて、いろいろと丁寧に診てくれた。
「親指や手首は動く様ですねー」
「もし、上流の神経が麻痺しているのなら、手がだらんと垂れて動かないはずなので末梢?」
「んー、これは小児科と整形外科のある大きな病院で診てもらった方が良いかなー」
となり、大学病院の整形外科の紹介状を書いてもらうことになった。

しかし、翌日の月曜は祝日で大学病院も休診日。その日は娘を公園へ遊びに連れていったが、ずっと左手は開かぬままだった。夫婦ともにやきもきしながら、色々とネット上で情報を得ようとしたが、なかなか該当するような疾患が見当たらない。ただ、一つ新たな発見があって、どうも睡眠中だけは普通に手が開いている様子。ますます、謎が謎を呼ぶ事態に・・・。

火曜日。僕も会社を休み、夫婦ともに付き添って、長女を大学病院の整形外科へ連れて行く。こんな大きな病院へ行くのは、もちろん初めてのことだ。ホームページを見ると、紹介状がある場合は予約なしでも診てくれるとの事だったが、受付からは、かなり待たされるかもしれないと言われる。しかし、小さな子供連れだったので気を回してくれたのであろう、割と直ぐに名前が呼ばれた。
整形外科の医師に詳しく病状を説明する。が、先生も「なんだろうなぁー?」と、大いに首を傾げる様子。長女も自分の左手の異常さに気付き始めたのか、余り自分から左手を出したがらない。結局、「◯◯病院に小児整形外科の先生がいるので、紹介状を書きますね」という事に。結局、この日も何の解決の糸口が見つけられず、夫婦ともに気落ちして帰宅。でも、親の方が気持ちが沈んでは仕方が無いので、これまでと同じように明るく振舞うことを心に誓う。

木曜日。再び会社を休み、夫婦付き添いで、紹介された西新井にある総合病院の小児整形外科へ。電話予約の関係で一週間以上待たされると言われたのだが、懸命に病状を説明し、何とかこの日の診療の最後に診てもらえる事になったのだ。
先生は親身になって長女を診察をしてくれた。が、やはり「んー、わからないなぁ」との事。仮に神経に異常が生じているのであれば、完全に手は動かずに垂れてしまうはずなので、それは無い。
「まぁ、2、3ヶ月もすれば、絶対、動くようになりますよ」
と力説してもらえた。(根拠無いけど・・・)
そして先生は、その場にいたチームスタッフ(研修医?)とディスカッションを始めた。
「そもそも、これは何科に行けばいいのだろう?」
「総合診療科のある病院がいいんじゃないでしょうか」
「3週間後に再び来て下さい。その時までに動かないようだったら、総合診療科のある国立成育医療研究センターへ紹介状を書きます」
こうして、その日も何の手がかりも得られず、病院近くの西新井大師様に治癒を祈願し、とぼとぼと家路についたのであった。

そして再び迎えた週末の土曜日。娘の左手が開かなくなってからちょうど一週間後になるが、「お寺の和尚さん」の手遊び歌をすると、普通に手が開くではないか!
また、その日はちょうど「足立の花火大会」の日だったのだが、花火が打ち上がる度に
「どーん!どーん!」
と両手を広げ、全身で嬉しそうに表現する娘の様子を見て、夫婦で手を取り合って喜んだ。

その後、長女の左手はすっかり正常な機能を取り戻している。

結局のところ、娘の手が開かなくなった原因は不明のままだが、推測するに心因性によるものではないかと思われる。弟君の誕生を素直に喜び、すっかりお姉ちゃんになっている様に見えたが、やはり弟の誕生による環境の変化はストレスだったのだろう。健全な心の成長の上で、赤ちゃん返りも必要不可欠なプロセスであり、親のエゴでそれを押さえ込んでしまうのも問題なのだと思い知らされた。というわけで、今は家では赤ちゃん返りもおおらかに受け止め、きちんと甘えさせてあげている。

また、今回の事件を通じて、原因不明の難病をかかえている方々の苦しみを、わずかな期間ながら経験することになった。患者さんだけでなく、そのご家族を含めて、多くの方が苦しんでいることだろうと。自分は今、製薬会社で難病治療の新薬開発の仕事に携わっているが、とても社会的意義のある仕事であり、一日も早く、患者さんに新薬が届けられるように頑張らなくてはと、改めて身が引き締まる思いを感じた。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ tetra@管理人 [高橋様、コメントありがとうございます。うちの娘も6歳、その後、しっかり育ってますので、あまり深刻に考えないほうが良い..]

_ 2歳娘の母 [2歳7ヶ月娘の母です。先週の金曜日から両手をグーにしたまま開かない謎の状態で心配になり、検索していてこちらのブログに..]

_ 3歳娘の母 [私も上の2件のコメントと同じく、 3歳の娘が「グーの手開かない症候群」で夜間診療をうけましたが、同じく「よく分から..]


2013-01-27

_ [log] 新しい相棒、Fujifilm X-E1

Fujifilm X-E1 + Nokton Classic 35mm F1.4の画像(写真)

新しい相棒、Fujifilm X-E1を導入。キットレンズとXF35mmF1.4Rも同時配備。
質感、操作性は最近のデジカメと一線を画しており、素晴らしいです!
大きさ、重さも、さすがにコンデジと比較しちゃうと大きいし重いかもしれませんが、ライカ等から比べれば、軽いし一回り小さいです。

ただ、残念なのがAF。とりわけ、暗いところでは迷いまくりっすね。
ちょうど、昔使っていたペンタックスK100Dくらいのレベルか。
まぁ、この辺は前評判通りなので想定の範囲内。大口径レンズでも、多少、絞って使うしかないですね。LVFは明るく高画質なので、ピントの山はつかみやすいのがせめてもの救いか。

もう一つ不満なのは、純正レンズのMF時のフォーカスリングの調子。
リングが機械的にピントと連動しているのではなく、電子的にリングの回転角を検出し、その動きに合わせてモーターを駆動させることでピントが合う仕組みになっています。なので、フォーカスリングには距離指標も無いのです。この辺、MマウントレンズでのMFに慣れた者には、違和感ありまくりかも。(最近の電子マウントは、こういうの多いのかな?)

Mマウントレンズの資産を活かすため、Hawk's Factory製ヘリコイド付Mマウントアダプターも入手しました。純正マウントアダプターよりちゃちいという噂でしたが、僕的には余り気にならないレベルの品質です。ヘリコイドを繰り出すことで、RFのレンズが苦手とする短い距離でも撮影可能となるのは嬉しいですね。また、純正では取り付け不可扱いになっているNokton Classic 35mm F1.4を始め、SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II、Biogon T* 28mmF 2.8 ZMといった手持ちのレンズは、全て取り付け可能でした。純正の不恰好なレンズより、やっぱこっちを付けたほうが、断然、かっこいいですねー。それに、X-E1はMFの方がしっくりくる。

というわけで、純正レンズはもしもの時用(誰かに撮影を頼む時など)にカバンに忍ばせておいて、メインはMマウントレンズでの運用というスタイルになりそう。今後、他のフィルムMマウント機との住み分けに悩みそうだなー。いっそのこと、Bessa R2AとライツミノルタCLEは売却して、レンズに変えてしまおうか・・・。