tetraの外部記憶箱

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2013-03-10

_ [JUPITER-3 50mm F1.5] 新旧ゾナー対決!?

最近、こんな本を読みまして・・・

で、急に東欧・ロシアンレンズに興味を持ち、こんなの手に入れてしまいました・・・

JUPITER-3の画像(写真)

JUPITER-3(ЮПИТЕР-3) 50mm/f1.5(Lマウント)です!
ルードヴィッヒ・ベルテレ博士が設計した戦前のコンタックス・ゾナー5cmm/F1.5のコピーとして有名っすね。
入手した個体は、シリアル番号(上二桁)から1957年製、マークからZOMZ(ザゴルスク光学機械工場)とわかります。(詳細→http://www.mars.dti.ne.jp/~cianmore/KIEV2-4/kiev-lens.html)結構、使い込んでる感じの爺さんレンズっすねー。

で、現行のコシナ製MマウントCゾナー50mm/f1.5と比較してみませう。

新旧ゾナーの画像(写真)

Cゾナーと比較すると、JUPITER-3は一回りほど小さく、わりときれいな円形絞りですねー!
ちなみに、重さも計測してみたのですが、Cゾナーが233g(実測値)であるのに対し、JUPITER-3は152g(マウントアダプター込み)と、かなり軽量であります。
光学系は、Cゾナーが4群6枚であるのに対し、JUPITER-3は3群7枚で、オリジナルの構成。
当時、レンズコーティング技術がまだ未熟であったため、レンズを貼り合わせて群数を減らし、空気境界面を少なくしたとの話ですが、現行のCゾナーはレンズコーティングも現代のものであるため、群数を増やし、逆に面倒な張り合わせを減らしているものと思われます。

一方、鏡筒部分はかなりチープな雰囲気をかもし出しておりますなぁw(値段も3倍くらい違う!)おまけに、絞りの方向が逆なんっすねー!

新旧ゾナー:鏡筒部分の画像(写真)

さて、どんな写りを見せてくれますでしょうか・・・