tetraの外部記憶箱

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2013-06-03

_ [photo][Leica M4] 光線被りの事

お家に帰ろうの画像(写真)
(Lica M4 + Carl Zeiss C Sonnar T*1.5/50 ZM, Fuji PRO160C)

先日、フィルムが1本撮り終わったので、喫茶店にてフィルムの交換をしようとした。
M4に限らず、M型ライカのフィルム交換は、まず最初に「R」と書かれたリバースレバーを倒して巻き戻しクランクのロックを解除する。
そして、クランクをぐるぐると回してフィルムを巻き戻した後、ボディー底部の開閉レバーを回して底蓋を取り除いて行う。

(一連の作業の詳細はhttp://news.mapcamera.com/sittoku.php?itemid=5747を参照の事)

通常、裏蓋がパッカリと開くタイプのカメラが多く、実際のところ、その方式の方がフィルムの交換作業は楽なのだが、M型ライカは初代M3からM6に到るまで、ずっとこの「底蓋方式」を守っている。

この日のフィルムはM4を手にしてから通算7本目であり、一連の「儀式」にもそこそこ慣れてきたところである・・・が、ついにやってしまったー!(汗)
クランクを回してフィルムを巻き戻すまでの工程を全てすっ飛ばして、いきなり底蓋を外してしまったのだ!
一瞬、生のフィルムが目に飛び込み、慌てて底蓋を戻したが後の祭り・・・頭の中が真っ白になってしまった・・・。
しかしながら、前述のようにM型ライカは「底蓋方式」を採用しており、蓋がパッカリと開くとフィルムが完全に露出するような「裏蓋方式」のカメラとは異なり、仮にフィルムが露光したとしても画面の一辺だけで、比較的、被害は軽微に留まる可能性が考えられた。
そこで、一縷の望みを託してダメもとで当該フィルムを現像に出したところ・・・意外に大丈夫だった!
さすがに最後の方のコマは光線被りが酷かったですが、中盤くらいまでは光線が入っていたとしても極わずかであり(例:冒頭の写真)、何が写ってるのか十分に認識出来る程度の被害で済んだ。
今回の事件で、ライカが頑なに「底蓋方式」を守っている、その理由がわかった気がする。
(注意:これはあくまで一例であり、条件によってはもっと露光がひどくなる可能性があります)
ちなみに、一番光線被りがひどかったコマも以下に掲示しておく。

光線被りの画像(写真)
(Lica M4 + Jupiter-12 35mm/f2.8, Fuji PRO160C)


2013-06-09

_ [Leica M4][JUPITER-12 35mm F2.8] ロシアンレンズ第2弾!

JUPITER-3に引き続き、禁断のロシアンレンズ第2弾はJUPITER-12 35mm/f2.8(Lマウント)です。

JUPITET-12 その1の画像(写真)

銘玉「Carl Zeiss Jena Biogon 35/2.8」のコピーとして有名であり、後玉が異様に突出した独特の形状も今さら説明するまでもないかもしれませんね。

このレンズ、製造工場、外見、表記、レンズの曲率等にいくつかバージョンがあるみたいですが、今回入手したのは1974年製、LOZS(ルトカリノ光学硝子工場)のものです。レンズ銘の刻印はラテン文字、側面には「Made in USSR」との表記がありました。

JUPITET-12 その2の画像(写真)

さて、実際にM4に装着してフィルム1本撮ってみたところ、解像力もそこそこあり、クセも少なく、普通に良く写るという印象。ただし、若干の周辺減光が認められました。

JUPITER-12 試写 銀座にての画像(写真)

JUPITER-12 試写の画像(写真)

ちなみに、絞りリングが奥まっていて使いにくいという話も聞きますが、これはフードを付けてあげるとフードと絞りが連動しますので、解決いたします。というか、そもそもコーティングが未熟なオールドレンズには、フード必須じゃないっすかね?
問題なのはこの突出した後玉ゆえに、現代のミラーレスカメラに付けようとすると機種を選ぶ点ですかねぇ・・・


2013-06-28

_ [Fujifilm X-E1][Flektogon35mmF2.4] 我、M42大星雲に突入せり

PENTAX MX + Carl Zeiss Jena Flektogon35mの画像(写真)

とうとう、M42沼に足を踏み入れてしまいました・・・。

記念すべきM42マウント第1号は、定番中の定番「Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektgon 2.4/35」であります。
早速、Fujifilm X-E1に装着してみました。

X-E1 + Carl Zeiss Jena Flektogon35mmF2.4の画像(写真)

アダプターはKIPON「M42-FX」。ちょっとガタつきが気になりますが、実用上は無問題。
ただし、ミラーレスカメラに装着すると、やや間延びした感じになってしまい、ちょっと不恰好・・・。

さてさて、第二次大戦後のドイツの東西分断により、カール・ツァイス社も東ドイツのカール・ツァイス・イエナ社と西ドイツのツァイス・オプトン社に分断され、それぞれ独自の企業活動を行っていた・・・という歴史は、マニアならばご承知のとおり。
その東ドイツ陣営で広角レンズとして開発されたのが、このフレクトゴンであります。
この東のフレクトゴンに対抗し、西ではディスタゴンが誕生しました。そして、東西統一後の広角レンズの名称は西のディスタゴンが引き継がれ、一方のフレクトゴンの名前は完全に消滅してしまいました。しかしながら、M42マウントの入門レンズとして、未だに根強い人気があります。
年代によって色々とバージョンがある様ですが、今回入手したのは、シリアル番号から推測するに1970-1975年頃に作られたものと推定されます。比較的、後期のものですね。

上野動物園にての画像(写真)

ひゃっこい!の画像(写真)

気になる写りはというと、とっても繊細な描写という印象。
もちろん、比較すれば現代のT*コーティングに劣るのでしょうが、十二分な画質です。

もう一つ、このレンズのメリットは十分に被写体に寄れるという事です。

サツキの画像(写真)

スナップから物撮りまで、これ1本でこなせてしまうというのは、とても便利ですねー。