tetraの外部記憶箱

_ [Fujifilm X-E2][XF35mm F1.4] 映画『クレイマー、クレイマー』

(Fujifilm X-E2 + XF35mm F1.4 R)

最近、前々から見たいと思っていた映画『クレイマー、クレイマー』をHuluで見かけたので見てみたら、評判通りとても良かった。

仕事一筋で家庭を顧みない夫テッドに、ついに愛想を尽かした妻ジョアンナは、５歳の息子ビリーを残して家を出ていってしまう。
そして、男手一つによる仕事と育児の両立が始まるが、これが大変に苦戦する。
色々な苦難や衝突を乗り越えて、やがて父と子の絆を深めてゆく。
ところが、ジョアンナは新しい仕事を見つけ、１年半後、ビリーを引き取りにテッドに対して訴訟を起こす。
テッドのほうも会社を解雇されるなど、色々と不利な状況に陥り、結局、訴訟に負けてしまう。
父と子の最後の朝、最初は失敗していたフレンチトーストを無言のコンビネーションで作る様子から父子の絆を表現するシーンは、実に映画史に残る名場面だ。

この映画は、1979年に公開された。今でこそ、父親が育児に積極的に取り組むこと（いわゆる“イクメン”）や、女性が家庭に縛られず、仕事にやりがいを見つけることはだいぶ違和感がなくなってきているが、公開当時の日本の状況では、この妻は大変に身勝手な女性と思われたに違いないし、まぁ、今でも年配者や保守的な方は、そう思って見てしまうかもなぁ。あるいは、妻に家事育児を押し付けていた仕事人間がこの映画を見たら、逆に恐怖を覚えるかもね（笑）