tetraの外部記憶箱

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2014-03-11

_ [Fujifilm X-E2][CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8] STAP細胞騒動


(Fujifilm X-E2 + CarlZeiss CONTAX G Sonnar T* 90mm F2.8)

生物系の人たちの間で、論文の使用画像についての疑義の噂が流れてきた時から、あやしいなと思いつつ見守っていたのですが、これはクロですね。真っ黒。
まぁ、論文書いてるうちに、うっかりデータの一部を取り違えてしまったり、ちょっとした記述ミスや誤植をやらかしたりという事は、どんなに注意していても起こりえます。
出版した後に気づいたり、人から指摘を受けたりして、「しまった・・・」という経験は、よくある事です。(余りよろしくないけど)
また、実験の再現性に関しても、細胞実験の経験者なら分かってもらえるかと思いますが、なかなか難しいものです。
そもそも、論文には実験に関する全ての情報がオープンになっているとは限りませんし、仮に細かい条件設定や高度なテクニックが必要だったりすると、追試はそう簡単にはいきません。

というわけで、僕も当初はうっかりミスで画像を取り違えてしまったのだろうとか、論文を書き慣れていないため、コピペしてしまったのだろうとか(剽窃はアウトだけど・・・)、まぁ、比較的好意的に解釈しておりました。(当初の理研発表と異なり、TCR再構成が無いという辺りから、怪しいと思い始めた)

しかしながら、論文の画像データが小保方女史の博士論文での全く違う実験の画像データの使い回しだったというニュースが、昨日、流れてきました。こうなると、話が全く違ってきます。
これは、うっかりミスなどではなく、初めから不正をしようという意図があったという事です。もはや、これは言い逃れはできませんねぇ・・・。
判明した不正は、論文の根幹に関わるデータであり、STAP細胞そのものの存在が疑われる事態となっています。
このような状況を受けて、共著者である山梨大の若山先生がメディアのインタビューに答えて、当該論文の取り下げを申し出ていらしゃるようですが、非常に勇気のある誠実な行動だと思います。(もちろん、共著者としての責任は逃れられませんが)
それに引き換え、渦中の小保方女史は、STAP細胞の記者会見以来、雲隠れしてしまってる様です・・・科学コミュニティの健全性を取り戻すためにも、真実を語って欲しいところです。