tetraの外部記憶箱

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2014-12-20

_ [X100T] 使用一週間の感想

トンネル
(Fujifilm X100T)

押せばキレイに写るコンデジなんて、いまや世の中にたくさんある。
もっと安くてズームのついた機種もあるし、まぁ何より最近のスマホのカメラも実によく写る。
X100Tも、もちろん押せばキレイに写る。が、それでは、このカメラの楽しさの半分も味わえていないだろう。
軍艦部に並んだシャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤル、そして絞りリングがいかにも「積極的にマニュアル操作してくれ!」と主張しており、実際、それらを使いこなしてこそ、このカメラの楽しさが味わえるのだ。そういった意味で、X100Tは実に使い手を選ぶカメラである。

X100T 軍艦部
(Fujifilm X-E2 + XF35mmF1.4 R)

そして、X100系の明るいレンズは、一般に「オールドレンズっぽい」と言われる。
確かに絞り開放はふわふわで、逆光では大きなフレアが出る。
フジのミラーレス機の高性能なXFレンズ群とも性格が異なり、好みが分かれる所だが、実はこの特徴が表現の幅をすごく広げる事に貢献していることに気付いた。
コンデジは、レンズ交換ができないため表現の幅は狭いのが一般的である。X100系はオールドレンズ風(もちろん、絞ればキリッと引き締まる現代レンズ)な写りとマニュアル操作、そして、多彩なフィルムシミュレーションとの組み合わせは無限大であり、実に多様な表現が楽しめるのだ。
きっと設計者もそれを狙って設計しており、これはこれでコンデジに対する富士フイルムの一つの回答だと思う。

Jump!
(Fujifilm X100T)