tetraの外部記憶箱

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2009-03-31

_ [bio][books] 複雑ネットワークと生物学

最近、「複雑ネットワーク」および「ネットワーク生物学」関連の勉強をしているのだけど、この分野は最近立ち上がっただけあって、活気があって面白い。

ネットワーク科学関連についてざっくりと知りたいのであれば、マーク・ブキャナンの『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線』がオススメ。サイエンスライターの書いた一般向けの科学書なので、数式などを使わずに丁寧に説明してくれている。

複雑な世界、単純な法則  ネットワーク科学の最前線
マーク・ブキャナン
草思社 ( 2005-02-25 )
ISBN: 9784794213853
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

上の本を読んでネットワーク科学に興味を持ち、もうちょっと数式を使って突っ込んで学びたいのであれば、増田直紀、今野紀雄著『複雑ネットワークの科学』が良い。(というか、日本語文献では唯一かも)数式の扱いに慣れていないと読み応えがあるが、より深い理解が得られるだろう。

複雑ネットワークの科学
増田 直紀, 今野 紀雄
産業図書 ( 2005-02 )
ISBN: 9784782851517
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

英語文献としては、Newmanのレビューが比較的読みやすい。

システム生物学関連では、「ネットワークモチーフ」と呼ばれる基本構造をもとに細胞の分子ネットワークを数理的に解析するのが流行っているが、その近辺に関しては、昨年末に翻訳出版されたばかりのUri Alon著『システム生物学入門 -生物回路の設計原理-』(原著"An Introduction to Systems Biology")が非常に噛み砕いて説明してくれており、一読をおススメする。

システム生物学入門 -生物回路の設計原理-
Uri Alon
共立出版 ( 2008-10-23 )
ISBN: 9784320056732

その他、英語のレビューなど。